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東京 賃貸の歩き方

生活のしやすさを大いに左右するもので、私たちが一日中お世話になっているにもかかわらず、意外と、細心の注意で選択しているとはいいがたいもの。 それが、窓ガラスの枠サッシだ。

建物本体の外観デザインは、屋根と外壁に窓ガラスというよりはサッシがどんな風に組み合わされているかで決まる。 人間の容貌でいえば、ヘアスタイル(屋根)と顔の色艶(外壁)と目鼻立ち(サッシ)の関係だ。
お化粧にたとえれば、サッシはアイシャドーとかマスカラで、目をハッキリ見せるものという採光や換気が重要なのはいうまでもない。 開けやすいところに、開けやすい種類の窓が付いていれば、自然に風が通って、家族の健康にも好ましい効果を生むだろう。
開けやすいといったのは、窓の開け方には、よく見られる「引き違い」のほかにもいくつかあるからだ。 リビングや和室などの大型の開口部に使われる「引き違い」タイプのほか、「突き出し窓(通常は横長の窓で下から外側へ押して開くもの、業界では横すべりとも呼ぶこと「片開き窓(通常は縦長の窓で右か左から外側へ押して開くもの、業界では縦すべりとも呼ぶこと「内倒し窓(上部を内側に倒して開くもの)」などがあり、開かないタイプの「はめごろし」と合わせて、我が家は、5種類の中から選ぶことにした。
たとえば、隣家の「引き違い窓」がすでにこちら側を向いていて、自分も引き違いの窓にすると気まずく目が合ってしまいそうなところには、カスミ(表面が粗く加工してあってむこう側が見えないガラス)の入った「突き出し窓」にすると、採光とプライバシーと風の道を同時に確保することができる。 多少の雨が降っても開けっ放しにできるのが、この窓のもうひとつの特徴だ。
また、縦長の窓しかとれない幅の狭いところでも、同じく風が通り抜けるようにしたい壁には、「片開き窓」を採用する。 「内倒し窓」は、納戸や物置、クローク、クローゼット、洗面所など、「風抜きのちょっとした窓は欲しいのだが、それほどスペースのないところ」の天井に近いところに付ける。
ただし、開けっ放しで忘れて外出した場合、雨が降ってきてしまうと悲惨なことになりかねない。 そうなりそうな場所には、あらかじめ外側に庇や霧よけを付ける。
ただし、「内倒し窓」は専用の棒の先に付いたフックを引っかけて内側に引き倒すので、やや面倒くさく、我が家ではこの半年あまり開けたことはない。 別時間強制換気をしているのでサボってしまえることもあるが、本当に必要だったかどうか反省ものだ。

このケースのように、窓というものは、すぐ手が届くところに開けやすい状態で付いていないと、自然に開けなくなってしまう。 書斎の窓に向けたデスクを、コンピュータのスペースも考えて幅広にしたいからと、気合いを入れすぎて奥行き別、を超えて作った友人は、結局窓のクレセント錠に手が届かず、開閉しなくなった。
窓はドアと同様、家の開口部だから、泥棒が侵入しにくいような対策も必要だ。 泥棒は外側から窓ガラスのクレセント錠に近い部分を割って、手を内側に差し入れ、ロックをはずして侵入する。
これを食い止めるには、不在にするときは必ず雨戸を閉めるか、割れにくい防犯ガラスを使うか、2つの方法しかない。 雨戸のほうが一般的ではあるが、夜だけしか閉めない習慣の人が多いのに対して、泥棒のほうは、実は日中の空き巣のほうが多いのが実状。
また、バカンスなどで長期間不在にするとき、何日も雨戸がピッタリ閉まっていると、「誰も家にいません」という旗を掲げているようなもの。 万が一、玄関など他の開口部から泥棒が押し入った場合、外から誰にも見られる心配なく、長時間にわたって仕事ができる環境を提供してしまうことにもなる。
こうすると、泥棒が外側のガラスを簡単に割ったとしても、内側の合わせガラスはハンマーで叩いても容易には突き破れない。 また、子どもが遊んだ勢いで部屋の中でガラスに体当たりするようなことがあったり、震災のような強烈な振動で万が一ガラスが割れることがあっても、合わせガラスなら破片が飛散しないから、傷つくことが少ない。
網入りガラスは、なんとなく強そうに見えるので防犯上の効果があると勘違いしている人も多いが、これは近くで火が出たとき、逃げる時間を稼ぐくらいの防火上の意味しかない。 ガラス自体のコストアップが気になるところだが、我が家のケースでは、主要な窓に雨戸か面格子を付けるのに比べて、値段は変わらない計算だった。
た、内側と外側のガラスの厚みが違うことで共振しにくくなるため、副次的に社の防犯合わせガラス(2枚のガラスの間に特殊な樹脂をはさんで割れにくくしたもの)を使う。 外側は普通の単板ガラスか、防火地域の範囲に入っているところは、網入りガラスにすそうはいっても、夜も雨戸なしに素通しでカーテンが見える状態だから、この方法に抵抗のある人も多いに違いない。
結局は好みの問題だが、私は、閉め切ってしまう防犯より、開け放って隣人や通行人の視線にも上がる。 一体ほんとうに、ホンモノのカーテンなんて、いるのだろうか?建て売りでもマンションでも、無条件に2列のカーテンレールが付いていて、外側にレースの白いカーテン、内側には厚手の布地のカーテンと、2枚付けるのを疑ったことはない。
踊って美しい。 よっても守られる防犯を選んだ。

カーテンについて、ここでひとことふれておく。 我が家は本体工事が終わってすぐに引越してきたので、約1カ月ほどバルコニーや外構工事が続いていた。
だから、まだ残された足場の上を大工さんたちが行き来する。 そこで、通販でクラレ製の薄手の新素材カーテン(乳白色でやや透きとおったサテンのような質感の布地)を、とりあえず庭側のすべての窓に付けて閉めっ放しにした。
これは外から中へ十分な光を通しつつ、室内側でカーテンのすぐ後ろに人が立っていても外からは人影が見えないというすぐれもの。 部屋の中のほうが明るくなる夜でも、外からは気配しかわからない。
とりあえずのつもりで付けて、冬までにじっくり厚手の布地のインテリア・カーテンを探そうと思っていたのだが、いまだにこのカーテンだけで間に合わせている。 朝もカーテン越しに光がでも、いまは、この乳白色の薄手のカーテン−枚が、ちょうど障子のような効果を出してくれていて心地よい。
我が家が日本風をめざしていることもある。 ガラスとサッシに断熱が効いていて厚手のカーテンが必要ないこともある。
だから、カーテンはもう、これ以上買わないかもしれない。 流行ということもあるが、クルマでキャンプに出かけるのを趣味とする家族が多くなった。
それと呼応するようにして、庭でバーベキューをするのも、もはや市民権を得たスタイルになった。 ただし、こっちは、ウッドデッキを作り、カナディアンレッドシダーのテーブルとチェアのセットを通販で買い求め、バーベキューセットを近くのDIY店のバーゲンで買ってきても、一度か二度利用しただけで、あとは物置の奥に眠っているという人も多いのではないだろうか。
あの、テーブルセットに付いてくる憧れの深緑色のパラソルは、いったい何回開いたろう?「リビング」という存在と同じように、テラス&バーベキューの組み合わせも、私たちが和気謂々の家族という好ましいイメージをゲットしたいときのイコン(シンボル)だ。

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